スケールアップ

バイオリアクターにおけるスケールアップファクターと当社の強み

バイオリアクターにおけるスケールアップ・ファクターと当社の強みイメージ

微生物培養で用いられるバイオリアクターのスケールアップを行う場合、その制御因子として「溶存酸素濃度」「pH」「温度」「撹拌(翼形状‧速度)」等が挙げられます。例えば、好気条件下で増殖‧物質生産能を発揮する微生物の場合、「溶存酸素濃度」の厳密な制御が必要になってくるため、スケールアップ時には撹拌や通気の条件をコントロール・最適化しています。

当社は芳香族化合物(特にフェノール類)のバイオ生産に関し、多数のスケールアップ検討実績があり、遺伝子改変菌体の取り扱いや各種培養条件の最適化に係るノウハウを開発しております。

スケールアップ検討の
取り組み

当社は静岡研究所にパイロットプラント(最大500L培養槽)を保有しており、バイオ生産に関するスケールアップ検討を行っています。
培養条件や培地条件など、培養に関する環境要因を制御することで、スケールアップされた設備においてもラボレベル同等の生産性を目指します。
本取り組みを通じてスケールアップ時の課題や最適条件などを明確にし、量産スケール設備導入時に必要な設計諸元を蓄積しています。

パイロットプラント

500L培養槽

スケールアップ検討事例

生産濃度(相対値)グラフ

こちらの図は代表的な化合物2種類のスケールアップ検討事例です。

前培養から本培養における培養条件や培地条件を最適化することで、パイロットスケール(500L)においてもラボスケール(1L)とほぼ同等の生産濃度を達成しています。

ここでの設計諸元やノウハウを活用することでさらなるスケールアップ設備への適用が可能です。

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