~バイオリファイナリーのフロンティア技術~
<アップストリームからダウンストリームまで>
非可食性バイオマス原料からの
革新的なバイオ生産プロセス技術
地球環境に優しい化学品で社会貢献を目指す
石油からフェノールを製造し、使用後に廃棄処理(燃焼)すれば、大量のCO2を排出します。
これに対し、バイオマスを原料としてバイオプロセスを利用して製造すれば、常温 ・ 常圧の温和な条件でCO2排出量を約70%減らせることが期待されます。即ち、光合成により大気中のCO2が固定された植物を原料としているため、たとえグリーン化学品を使用後に燃やしても大気中のCO2総量の増減には影響を与えない 「カーボンニュートラル」 の概念が適用できるためです。
バイオマス原料を利用することによりCO2排出を抑制できる点は、さまざまなグリーン化学品に共通するメリットです。また、製造に有するエネルギーも削減できる可能性があり、地球環境に優しい技術といえます。
グリーンケミカルズでは、多様な非可食性バイオマス由来のさまざまな糖やオリゴ糖から目的物質を生産可能とする人工代謝経路の設計、設計図に基づいた生産株の作製、生産株を用いたバイオ変換プロセスによる目的物質の高生産、濃縮・精製(ダウンストリーム技術)などの独自技術を組み合わせることによって、グリーン化学品を世界最高水準で高生産して社会に貢献することを目指しています。
RITEバイオプロセス
増殖非依存型バイオプロセスである「RITEバイオプロセス」は、さまざまな非可⾷性バイオマス原料からのグリーン化学品の高効率生産を実現する革新的なコア技術です。
スケールアップ
バイオリアクターにおけるスケールアップでは、溶存酸素濃度などの厳密な制御が必要です。グリーンケミカルズでは、多くの実績に基づいた各種培養条件の最適化ノウハウを開発しています。
濃縮・精製
高純度な目的物質を得るためには、それらの物性に対応した高度な濃縮・精製が必要です。グリーンケミカルズは独自の濃縮・精製技術を開発し、各種有用物質の高純度化を実現しています。
非可食性バイオマス原料
再生可能な非可⾷性バイオマス原料は、カーボンニュートラルの実現に向けて極めて重要なポイントです。まだあまり注目されていないさまざまな非可食性バイオマス原料の利用可能性について検討を進めています。