グリーンケミカルズの目指すもの
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2050年のカーボンニュートラルへの貢献
私たち「グリーンケミカルズ株式会社」は、これまで石油を原料として生産されてきたさまざまな化学品を、「RITEバイオプロセス」を用いることによって、非可食性バイオマスなど植物由来の物質を原料として生産する技術を開発しています。
2020年10月に、日本政府が「2050年カーボンニュートラル」を宣言して以降、これまで以上に「カーボンニュートラル」が注目を集めています。
「カーボンニュートラル」とは、温室効果ガスを「排出する量」から「植林や森林管理などを通じて吸収する量」や「地中に埋めることなどにより除去する量」を差し引いてプラスマイナスゼロにすることを意味しており、石油由来製品を植物由来製品に切り替える私たちの技術は、極めて有効な方法のひとつです。
私たちは、私たちの持つ技術の事業化を通じて、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、大きな役割を果たしたいと考えています。
発酵と遺伝子組換え
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人々は古くから自然界に存在する微生物を利用して、酒・チーズ・醤油・味噌などさまざまなものを発酵により作り出してきました。私たちが用いる「RITEバイオプロセス」は、いわば伝統的な発酵プロセスが高度に進化した形であるといえます。
私たちは人工代謝経路をデザインし、遺伝子組換え技術を駆使することで微生物の代謝経路を改変して目的とする化学品の生産に最適な菌株を創製し、その機能向上に日々取り組んでいます。
非可食性バイオマス原料の積極的な活用
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私たちは、非可食性バイオマス原料の活用を進めています。なかでも注目している原料の一つが「みかん脱汁液」です。
「みかん脱汁液」は、みかん果汁を絞った際に発生する残渣で、この内、固形の搾汁粕は堆肥、牛の飼料として利用されていますが、液体の脱汁液は産業廃棄物として処分されているのが現状で、有効利用が望まれています。こうした、食品残渣の有効利用は、持続可能な発展にも欠かせません。
私たちは、2020年から、「みかん脱汁液」の利用方法の検討を本格的に開始し、⼯業⽤グルコース原料と同等な生産性を達成することに成功しています。